こんにちは、鈴木教平です。
日本酒に合う最強のつまみを求めているあなたに朗報です。
三重のとても小さなある漁村で、知る人ぞ知る最高のつまみを作っているんです。
その名も「梶賀のあぶり」。
魚の干物のようでまた違う独特の風味と薫りは、日本酒を口に運ぶ手が止まらなくなりますよ。とにかく日本酒のつまみに最高なんです。
目次
「日本酒最高のつまみ」の秘訣
日本酒とのマリアージュが最高なつまみ「梶賀のあぶり」。酒の味と強く引き立て合う独特の香ばしさと美味しさは、魚の鮮度と製法に秘訣があります。
漁港で獲れたての魚を使用
まず使っている魚の鮮度が違います!梶賀のあぶりを作っている梶賀町の集落は、漁業で成り立っている小さな漁村です。
住民の生活を支えている梶賀漁港などから獲れたての魚を仕入れて使っているので、そんなあぶりが美味しくない訳がありません。
獲れたての魚自体も日本酒にはかなり良いお供なんですが、そんな魚が以下の製法で最強の日本酒のつまみへと変貌するんですよ!
桜や樫の木でじっくり燻す
梶賀のあぶりは、この桜や樫の薪にこだわって、じっくり煙の薫りを吸わせるように作っているからこそ、日本酒のつまみに最高な風味に仕上がるんです。そう、梶賀のあぶりは、専用のコンロで桜や樫の木を薪に使って作るのが特徴的です。
桜も樫も、集落内で調達できる薪に適した木材。火持ちの良さと、何より薪にした時の薫りの良さから、伝統的に用いられているんです。もちろん、桜と樫で風味はまた異なり、別々のパッケージで一部商品化もされているので食べ比べも可能です。
遠火でじっくり、一時間以上炙り焼き
日本酒にあう最高のつまみ「梶賀のあぶり」は、桜や樫の薪を使って一時間以上遠火にあてて、魚をじっくり炙りながら、もうもうと立ち上がる煙でいぶしていきます。
いぶし具合を確認するために何度も何度も、魚をひっくり返しながら、付きっきりで仕上げていきます。
その間もうもうと上がり続けるあぶりの煙が、梶賀町の集落の代名詞とも言える光景。
あぁ、これを眺めているだけで、日本酒が飲みたくなる…。
こうして長い時間をかけて出来上がったあぶりは、適度に魚の脂が落ちながらも身の水分は抜けきっておらず、ふっくらしっとりとした食感を保っています。
そして、その身には薪の煙が放つ薫りがしっかりと染み込んでいて、食べる前から食欲をそそります。
一口食べるとその豊かでシブい風味がブワッと口に広がるんですが、その時にすかさず日本酒をクイッとやると…
こりゃもう、たまりませんよ!!
美味しい日本酒と美味しいつまみのマリアージュ…仕事の疲れも一切忘れる、至福の一時を楽しめます。これぞまさに、幸福ならぬ「口福」です。
梶賀のあぶりにおすすめの日本酒
僕も色々な日本酒であぶりを頂いてきたんですが、正直、日本酒なら何でも合います。梶賀のあぶりはマジで日本酒に最高のつまみだと思います。
甘口の日本酒のつまみとして
甘さが強い日本酒は、魚の旨味を引き立てて、口の中にそれを広げてくれます。
甘い日本酒と言ったら、獺祭や吉乃川あたりが有名どころで挙がるでしょうか。梶賀のあぶりは塩気が強いおつまみなので、甘い日本酒がそれを口の中でうまい具合に中和してくれる感じも良いんですよねぇ。
また、甘さが強い日本酒と言えばやはりにごり酒ですが、梶賀のあぶりはにごり酒の濃厚で豊潤な味わいともバッティングせず、うまくお互いを引き立ててくれます。
僕は活性にごり酒(※)が大好きで、先日、有名な岩手のお酒・雪っこのつまみとして食べたんですが…どちらも美味すぎて、翌日は見事に二日酔いでございました。笑
※澪やすず音などの炭酸を添加した日本酒ではなく、発酵によって自然な微炭酸が加わっているにごり酒のこと
辛口の日本酒のつまみとして
甘さ控えめのスッキリした日本酒のつまみにすると、燻製の風味と日本酒のフルーティな香り、アルコールのキレの絶妙なバランスがたまりません!
久保田や八海山といったメジャーどころの日本酒とも相性バッチリ。三重県民の愛する宮の雪なんかもグレートですよー。
スッキリした日本酒はくどくなくて量が飲めるので、塩気が濃いめなつまみとの相性も良いですからね。また、お酒を飲むことでいったん口の中をリセットできるので、あぶりと合わせて他の料理を頂く時にも重宝します。
梶賀のあぶりにおすすめの日本酒の温度は、冷や?熱燗?
梶賀のあぶりがつまみとして合う日本酒の温度は、冷やでも冷酒でも熱燗でも美味しいんですが、僕のオススメは冷やですね。
最もあぶりの旨味を引き出してくれて、日本酒もスルスルと進んで行きます。飲みすぎるのが玉にキズですが。笑
日本酒と梶賀のあぶりが合う理由
なぜここまで日本酒と梶賀のあぶりが合うのか?科学的根拠もあるんだと思いますが、ここでは僕個人の見解を述べてみます。
単純ですが、梶賀のあぶりが日本酒のつまみに最高な理由って、たぶんご飯とも合うからなんですよ。

尾鷲市「網元ノ家」で食べられる「梶賀のあぶり定食」
塩気が強めな味付けと、ふっくらした味わいは、ご飯のお供にしても良いんです。
梶賀町の「網元ノ家」では、昼間は食堂として、梶賀のあぶりを地域の伝統食「餅茶(餅を入れたお茶漬け)」と一緒に頂けるのですが、この相性も抜群でガツガツいけちゃいます。
日本酒は米から作ったものなのだから、ご飯に合う食べ物は、やっぱり日本酒のつまみとしても合う。そういうことだと思うんです。
ほら、干物だってそうでしょ?
日本酒最高のつまみ「梶賀のあぶり」の概要
梶賀のあぶりは、三重県尾鷲市の梶賀町という人口170人程度の小さな漁村集落の伝統料理です。100年以上前に、港で揚がった売り物にならない魚を燻製して保存食にして食べていたのが始まりと言われています。
商品ラインナップ
現在、様々な魚を使用した梶賀のあぶりがラインナップされています。これが何を食べても、日本酒が進んで仕方がないんですよね!
鯖子のあぶり
梶賀のあぶりで最もポピュラーなのが、この「鯖子(サバの幼魚)のあぶり」です。サバの幼魚は特に鮮度が落ちてしまいやすく、市場には出せないのですが、それを昔の人々があぶりにして食していたと言われる伝統的な一品。
串にまるで鯉のぼりのように連なって刺された小サバは、身も骨もしっとり柔らかく、そのまま丸ごと頂けちゃいます。梶賀のあぶり独特のスモーク感はもちろん、小さいながらにサバの旨味もあり、食べやすさもあいまって箸と日本酒が止まりません!
鰤のあぶり
尾鷲市の特産品、ブリを使ったあぶり。脂がしっかりと乗ったブリの身に、あぶりのスモーク感が乗っかってきて、これがうまくない訳がありません。
食べた途端に口の中に広がるブリの脂の旨味とジューシーさ、そして満点のあぶり風味……ゥンまああ~いっ!!淡麗辛口のキレが良い日本酒と合わせて頂きたい!一刻も早く頂きたい!!
大鯖のあぶり
小サバはもちろん、成魚のサバもあぶりになるんです!あえて脂の少ない個体をメインに用いており、噛めば噛むほどサバとあぶりの風味が口の中に広がっていくシブい一品。
一尾を開きにしたボリューミーなものと、食べきりサイズをパックした二つの商品から選ぶことができます。よく噛んで風味を口の中で十分に楽しんだら、すかさず甘みの強いにごり酒をグイッとやりたいですね!
小鰹のあぶり
夏~秋に獲れるカツオ(ヒラソウダ)も、一尾まるまるか、食べきりサイズかを選ぶことができます。
ヒラソウダってご存知でしょうか?
ヒラソウダはカツオに属する魚の中でも鮮度が落ちやすく、なかなか市場には出回らないんです。マガツオよりも美味しくて、刺身にするとトロトロの脂が最高にうまい魚なんですよー!
カツオをいぶしたシブい風味に、甘い脂の旨味が乗っかってくるなんて…一度食べてみたくはありませんか?甘いお酒、特ににごり酒と合わせて頂いたら、きっと至福の一時になると思いますよ。
梶賀のあぶりを販売しているところ
梶賀のあぶりは、以下の店舗で購入することができます(2016/12時点)。
- 網元ノ家、おわせお魚いちば おとと、夢古道おわせ(三重県尾鷲市)
- 紀勢自動車道 紀北PA(始神テラス)
- 伊勢自動車道 安濃SA上下線
- 築地音幸(東京 築地市場)
- 三重テラス(東京 三越前)
また、梶賀 網元ノ家公式通販サイトもあるので、そちらからあぶりの取り寄せができますよ。
いつもの日本酒のつまみよりも1ランク上質で手間暇のかかった地域産品を、自宅にいながらにして注文できるのは、なかなか貴重な機会かもしれません。
あなたお気に入りの日本酒と、極上のつまみ・梶賀のあぶりで、最高の晩酌のひとときを楽しんでみませんか?
試しに一度梶賀のあぶりを食べてみたら、その味に舌鼓を打ち、おもむろに日本酒を求めると思いますよ。
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